どの時代に着ても色褪せることのない洋服は意外に少ない。少ないだけで実は流行に左右されず一生付き合える洋服がある。その1つはミリタリーアウター。ここでは男の琴線にふれるミリタリーアウターの素晴らしき世界をご紹介します。
多くのミリタリーアウターが開発されたWWⅡ
軍隊が本格的なユニフォームを生産したのは実は第2次世界大戦から。1930年代後半になると正装や通常勤務服、或は作業服とは別に、専用の戦闘服を採用するようになりました。多くはレザーやコットンなど自然由来の素材で作られていましたが、1945年には、初のナイロン製フライトジャケットであるMIL-J-5391が誕生するなど第2次世界大戦中ではミリタリーアウターが目まぐるしく開発されました。
ミリタリーアウターの魅力とは
ミリタリーアウターの魅力の1つに、奥深さがあります。カッコいいだけではないマニアックな楽しみ方が出来るのが魅力です。第2次世界大戦中でも数多くのミリタリーアウターが登場します。そのため、いつ作られていたとか、デティールの変化などウンチクを調べるのも楽しみの1つ。また戦争映画などで登場する主人公が何を着ていたか?を調べるのも楽しいですよ。
ミリタリーアウターを現代風に着こなすには
まず、全身をガチガチのミリタリーウエアで決めるのは出来るだけ避けましょう。あくまでもファッションとしてミリタリーアウターをコーディネートに取り入れることです。シルエットやカラーリングに気を配り都会的に着こなす。ミリタリーという枠組みに囚われることなく、機能性の高いお洒落な街着としてミリタリーアウターを楽しみましょう。それではここからは、おすすめミリタリーアウターをご紹介します。
タンカースジャケット
ウインターコンバットジャケットは主に機甲部隊向けに開発され、戦車兵がよく着用していたことからタンカースジャケットともよばれています。タンカースジャケットは他兵科の将校、下士官にも好んで着用され防寒性も高い事から一部はフライトジャケットとしても使用されました。1941年に採用されたパッチポケットタイプの前期型と1942年以降にスラッシュポケットに仕様変更された後期型の2タイプが存在します。前期型はわずか1年の生産でしたが、古参兵達により終戦まで使用されました。
M43 パイルライナージャケット
M43ライナージャケットはM43フィールドジャケットのインナーとして採用されました。前期型はポプリンのアウターにアルパカ製のボアライナーが付き、後期型はライナーがヘリンボーンのコットン製に変更されました。M43ライナージャケットは、それまでのライナージャケットとは異なり、リブ袖、ポケット、フロントボタンがついており単体でも着用が可能で兵士にも非常に好評でした。軍は採用時、ライナーを先に生産しましたが、M43ジャケットの供給が間に合っておらず、無用な破損を避けたかった為、使用説明書や各部隊指揮官の指示でライナーのみの着用を禁止していました。しかしながら当時の記録写真を見るとライナーのみで着用する兵士が多数おり、中には将官までも含まれていました。
M38 マッキーノコート
1938年に米陸軍はM1926オフィサーオーバーコートをベースに機械化部隊むけに着丈の短いM1938マッキーノーコートを開発しました。素材をポプリンに変更し薄手のウールライニングが採用されました。軽量で動きやすいマッキーノコートは戦闘部隊にも非常に好評で、ジープコートとも呼ばれ、兵科を問わず使用されました。
N−1デッキジャケット
N−1デッキジャケットは、1944年に正式採用されました。生地は通称ジャングルクロスと呼ばれる織りの細かい生地を採用し、インナーにはアルパカが使用されました。1945年には、カラーがネイビーからカーキへと変更になり、仕様も細部が変更されました。また、インナー部のアルパカウールの毛足が長いタイプ(戦中型)からアルパカとウールの混紡で、毛足の短いタイプ(戦後型)になり、一部は1960年代の初め頃まで使用されました。
デニム ワークユニフォーム
1800年代より使用されていたブラウンデニムワークユニフォームの後継として、1919年に陸軍によって採用されたのがブルーデニムユニフォームです。第2位次世界大戦中では、捕虜にも同様にこのデニムワークユニフォームを着用させていました。
A-2フライトジャケット
1930年から標準採用された、アメリカ陸軍航空隊のシンボルといえるのがA-2フライトジャケットです。A-2フライトジャケットはそれまでのA-1から改良を重ね、軽く機能的に開発されました。着丈を短くすることで動きやすさが向上し、フロントはボタンからファスナーに変更され、風の進入を防ぐため、その上にフラップが取り付けてあります。さらに襟元に付けられたフックでその効果も高まりました。生産が終わった後も多くのパイロットたちはこのジャケットを手放さず共に戦場に飛び立ったと言われています。
G-1フライトジャケット
G-1ジャケットは1950年代に開発され1976年に一度生産中止となりますが、1984年に再度採用されました。現行でも生産が続けられ、海軍のアビエーターにとってG-1は象徴的なジャケットです。 表素材はゴートスキン(山羊革)を使用し、内側比翼の"USN"のパンチングや襟裏のUSNステンシル等も大きな特徴です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?ミリタリーアウターの魅力はいくつになっても着用することができる数少ない洋服の1つです。ここで紹介したミリタリーアウターはミリタリーウエア初心者におすすめのお求めやすい価格帯。ぜひあなたも今シーズンは、ここで紹介したミリタリーアウターでファッションを楽しんでくださいね!
![]() |
こちらの記事もおすすめです!
- 関連記事
-
-
この時期におすすめのライトアウター!アメカジ古着コーディネイトに加えたいおすすめライトアウター10選! 2022/09/28
-
ミリタリーアウターの魅力とは!?男の琴線にふれるミリタリーアウター7選! 2022/09/25
-
なんでこんなに安いのって聞かれます。アメカジファッション初心者におすすめのお買い得アイテムのご紹介! 2022/09/16
-