今なお輝き続ける名曲があります。ファッションや音楽などのサブカルチャーが一気に花開く70年代は、私が愛してやまない年代でもあります。今回はフィラデルフィアで生まれた音楽、フィラデルフィアソウルで有名なグループと代表曲をご紹介します。
フィラデルフィアソウルとは
ストリングスを擁した華麗で柔らかく甘めのサウンドであり、ホーンを多用しそれまでのソウル、R&Bをより洗練された都会的雰囲気のサウンドに変貌させました。そしてこのフィリーソウルがのちのディスコミュージックに受け継がれていきます。
1.The Stylistics(ザ・スタイリティクス)
フィラデルフィアで活躍していたザ・モナークスとザ・オアーカッションズから主要メンバーが集結し1968年に結成。好きな曲が沢山あるグループですが中でもこの曲「You Are Everythng」あなたが全て。かなり重い感じがしますが、この曲が好きです!
中々ヒット曲に恵まれず、1971年トム・ベルをプロデューサーに迎えてからヒット曲が出始めます。「Stop,Look,Listen(To Your Heat)」以降「You Are Everything」、「Betcha By Golly,Wow」、「People Make The World Go Roun」を皮切りに、「I'm Stone In Love With You 」、「YOU MAKE ME FEEL BRAND NEW 」などなど。
そして1974年代表曲といっていいでしょう、あの「CAN'T GIVE YOU ANYTHING (BUT MY LOVE」とヒットを飛ばすが、プロデューサーが変わっているため、賛否が分かれるところなんです。
YouAreEverythng
リードヴォーカルの「ラッセル トンプソン ジュニア」が好きだ。もちろん、この曲を作ったトム・ベルはすごい人だってことは分かっている。1974年を境に前期後期と分けてみる人がいることも充分承知しているがこのコーラスグループの良さは、もちろん曲もあるけれど、ハーモニーだと思う。陳腐なセリフが胸に突き刺さるのは、コーラスのハーモニーが素晴らしいからだと思う。
You Are Everythngは愛される名曲
Diana&Marvin
ダイアナロス&マーヴィンゲイ。まぁ、そりゃぁ、これは、もうほぼ反則技に近いですよね。Soulの神様と女神様ですから。そんな二人が名曲をカバー。もうどうしようもない。嬉しいんだけど、反則に近いよね。
Mary.J.Blige
メアリー様光臨!ちなみにメアリー様はスタイリティクスとダイアナ&マーヴィン、どちらの曲が好きなんだろうかって事が気になってたことがありました。
でもね、やっぱりこの曲は、ラッセル トンプソン ジュニアとバックコーラスのハーモニーだよなぁとつくづく思います。そして白いスーツでね。
2.Trammps
メンバーは11人からなる大所帯のバンド。全身は1960年代の「Volcanos」。以前ご紹介した「MFSB」のアールヤングが在籍しており、まさにフィリーソウルのゴージャスで甘く、そしてキャッチーなフレーズなのです。フィリーソウル好きなら避けては通れない道の1つ。Disco界に与えた影響は少なくない彼らのヒット曲は「Disco Inferno」。映画「Saturday Night Fever」にも使用されました。
スケールが大きくゴージャス&オーケストレーションな曲が多いのが彼らの特徴。サビ、フックの部分が超有名なDisco Infernoをはじめ名曲が沢山ありますが私が好きな曲は
・Disco Party
・Hooked For Life
・Zing Went The Strings of My Heart(1934年James F. Hanleyのカヴァー)
皆さんもどっぷりと「フィリーソウル」の世界へ浸りませんか?
Trammps Disco Theme
最初はこの曲をかなり誤解しておりました。小学生の頃見ていたTV番組のせいで(もしくはおかげで)「なるほどザワールドのテーマ」という誤った曲名だったのです。上記でも述べましたが日本でも彼らの知名度は高く、1980年代から90年代にかけて放送された「なるほど ザ ワールド」のオープニングとして長く親しまれました。耳に心地よく、ゆるやかに上がっていくテンションは朝の目覚めにはぴったりな曲です。
3.BLUE MAGIC(ブルーマジック)
コーラスが素晴らしい、ファルセットヴォイスが好きな方はきっとご存知でしょう。そして以前ご紹介したスタイリティクス好きならば、きっとこのグループも。
1972年アメリカフィラデルフィアで結成されたソウル、R&Bグループ。ブルーマジックは、Ted "Wizard" Mills、Vernon Sawyer、Wendell Sawyer、Keith Beaton、Richard PrattをメンバーとするR&Bボーカルクインテットで、フィラデルフィアで結成され、1973年にAtcoと契約しました。フィラデルフィアソウル(フィリーソウル)のベテラン、ノーマン・ハリスのプロデュース。バックの演奏も素晴らしい。それもそのはずバックの演奏はMFSBのメンバーです。
特に名盤と言われている1stアルバム「BLUE MAGIC」。名門シグマ・スタジオの職人ミュージシャンたちが全面バックアップし当時大躍進中のフィラデルフィア・サウンドを象徴する作品。甘いゆったりとした曲調がフィリーソウルの真骨頂!ノスタルジックな曲調は、今聴いてもきっと幸せな気分になれるでしょう。
甘く切ないストリングスの旋律がまさにフィリーソウルの真骨頂!このサイドショウは、1974年4月にリリースされ、ゴールドになり、R&Bチャートを上回り、トップ10のポップヒットになりました。
4.The Delfonics
"La La Means I Love You"は今でも数多くのアーティストにカヴァー、サンプリングソースとして親しまれています。 後にジャクソン5やフージーズがカバーした"Ready or Not Here I Come (Can't Hide from Love)","Hey Love"などのヒット曲も、今聴いてもメロウでいい感じ。
5.MFSB
数多くのケニーギャンブル/レオンハフの作品を支援したMFSB。フィラデルフィアソウルの傑出したインストルメンタル集団であり、数多くのヒット曲をソウルトレインでレコーディングすることで最もよく知られています。
グループの名前はマザー・ファーザー・シスター・ブラザーの略で、1971年にギャンブル&ハフのシグマサウンドスタジオのハウスバンドとして結成される前は、コアスタッフの何人かは早くも1968年に一緒に働いていました。
ギタリストのノーマンハリスとボビーエリ、ベーシストのロニー・ベイカーとドラマーのアール・ヤングは、歌手のクリフ・ノーブルズの「ラブ・イズ・オール・ライト」のインストルメンタル・フリップ・サイドである「ザ・ホース」でクレジットなしのダンスヒットを記録しました。
言わずと知れたソウルトレインのテーマ曲。豪華なストリングスとホルンをフィーチャーし、現在ではフィラデルフィアソウルの原点ともいわれる名曲です。
6.The Spinners
I'll Be Around
6.The O'Jays
Love Train
8.Harold Melvin & the Blue Notes
If You Do n't Know MebyNow
- The Love I Lost
- Bad Luck
- Don't Leave Me This Way
最後に

いかがでしたでしょうか?ここで紹介したグループはフィラデルフィアソウルを牽引し、1時代を築き上げました。あなたのプレイリストに加えてみてはいかがでしょうか?
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まだソウルの海に入りかけているアナタに。この本をきっかけにソウルの深い海へどっぷりと浸かってください。
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