
ナイロン製のフライトジャケットの多くは中綿としてウールを使用しているため、家庭で選択できません。クリーニング店でドライクリーニングするのが当たり前です。しかし、ちょっとしたお手入れ、クリーニングなら自宅でも可能です。汚れがあまりひどくないうちにご家庭でちょっとしたクリーニングを行うと、フライトジャケットもきれいで長持ちします。ここではナイロン製フライトジャケットのお手入れ方法について解説します。
ナイロン製フライトジャケットのお手入れだ
フライトジャケットの素材について
50年代までのB-15Aあたりは、コットン、ナイロンの混紡素材。B-15Cあたりからナイロン素材に変わって行きます。1970年代(MA-1)までのナイロン系フライトジャケットはナイロン66と呼ばれる素材。80年代以降(CWU-45/P)はナイロン12(ポリアミド12)と言う素材に変わってきます。

ナイロン12の方が融点が175度と低めですが、色々な添加剤を混ぜることにより高温高圧でも耐えうる素材になります。さらに耐寒耐久性に優れた素材として知られています。一時期ナイロン業界にいましたがナイロン12のほうがはるかに高額です。お手入れについては同じなんですけどね。
用意するもの。

きれいなウエスを用意しましょう。使用するのは1枚で充分です。
- バケツ。
- 中性洗剤と重曹。
- ぬるま湯。(ぬるま湯は40度以下。)
- ブラシ(毛玉取ブラシと歯ブラシの両方があると良い)
以上です。
さぁ、はじめましょう!
基本的にウエスを使った拭き掃除でナイロン製フライトジャケットをお手入れします。バケツに入れたぬるま湯の中に重曹と中性洗剤を投入します。中性洗剤は1滴から2滴程度で充分です。

重曹は小さじ1杯分程度です。よく混ぜて重曹とかしましょう。
固く絞った上子でナイロンジャケットの表面を優しく拭いていきます。この時あまり強くゴシゴシやらないように注意しましょう。
もちろん内側もきれいに掃除しておきます。
襟のボア部分も同じく固く絞った上子で拭き掃除です。愛犬などの毛並みを撫でるように優しく掃除しましょう。
バケツを見ると真っ黒・・・。
汚れていないように見えても案外汚れているものです。
袖口やウエスト部分のリブは歯ブラシを使ってホコリを落とします。ウールなので毛玉が出来ますが、気になるようなら毛玉ブラシを使い毛玉をとり除きましょう。
最後はしっかり乾燥
風通しの良い所でしっかりと乾燥させます。
その後クローゼットに保管すれば来年もきっと活躍してくれるでしょう。大事なナイロンフライトジャケットです。メンテナンスをしっかりと行えばより長く愛用できるヘビーデューティーな1着ですので皆さんもぜひメンテナンスしてくださいね。
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